秋から冬へ

毎年、秋が深まると、ブログ筆不精のわたしも一筆書きたくなります。
日本の秋の食材を味わえるよろこびに感謝して、です。
と、ほんとうはもっと秋まっさかりのうちに書くつもりでおりましたのが、日々に追われて3週間も過ぎてしまいました。
もう秋のおわりですね。

梨、いちじく、新豆、生落花生にはじまり、柿、ぶどう、野生キノコ、栗、蓮、里芋、菊花、今年は山梨産の胡桃
(クルミ)も。
そして今は銀杏まっさかりです。
野菜は季節感がぼやけがちになってしまったものですが、
木の実は秋の数週間のかぎられた出会いのものたち。
今年も栗は20キロくらいむきました。
栗よりくるみや銀杏はまたさらに手も肩もこりますが、コツを得て楽しい作業。
その美味しさを、お客様方と共有できるのだから、もっとむきたい、割りたい、料理したい、秋の日々。

秋のとくべつな食材は、秋のさまざまな魚との相性もとてもよく、
ビネガーやさまざまなオイル、ハーブ、薬味、香味野菜を介在にして一品に仕立てます。
イタリア料理を志しておりますが、日本の食材がだいすきです。
「イタリア料理になりたい料理」を追求しています。

皆様も、秋をたくさん召し上がりましたか。
ご来店くださいました方々、まことにありがとうございました。

立冬をすぎたとたんに夜が寒くなりました。
残すところ、今年もあとひと月とはんぶんをきりました。
柚子が顔をだしてきました。
むくむくと、冬の料理欲もわいております。
イタリアワインも週代わりで厳選ご用意しております。
自家製パンの自家製酵母も1才を迎えました。
冬の味、ご来店ご賞味いただけましたらうれしいです。
心よりお待ち申し上げます。

ともすけ